” 今日の出会い”(No.474)2017/01/01


       ★ 謹賀新年 ★



『明け行く2017年1月1日の東の空か.......』
『今年も人間界・鳥類界、どちらも平穏無事な一年であってほしいなあ........』


『みなさん、明けましておめでとうございます!!......』


『”みなさん”って、いったい誰のことかしら?......』
『それに、新年の挨拶なら、しっかりと日が昇ってからにしてほしいな.....』


『美しい朝焼けだなあ.....』
『あの朝焼けの景色を眺めていると、何故か故郷の朝焼けを思い出してしまう よ......』
『今頃、故郷の大地は雪で真っ白なんだろうなあ......』


『今日の日の出と共にまた新たな一年が始まるのね!!.....』
『嬉しいような不安のような.....』


『あれっ?あそこを歩いているのは、おっちゃんじゃないかしら?......』


『はて、おっさんて、毎年元旦から歩いていたっけかな?......』


『まあ、人間の世界には”犬も歩けば棒に当たる”って諺があるくらいだから、 元旦から歩けば、何か一つくらい拾い物があるかもな......』


『世界人類が平和でありますように!!......』
『それから、今年も、おっちゃんの脳味噌が何とか正常を保ちますよう    に!!.....』


『核が爆発すると、空はあんな色になるのかしら?......』
『それにしても、唯一の原爆被爆国の日本が国連の核兵器使用禁止条約に反対 とは情けない話だよね.....』


『お〜い、おっちゃ〜ん!!......』
『今年も元気で頑張れよ〜!!.....』


『おっさんのやつ、何だかしょぼくれた歩き方をしているなあ.....』
『新年の第一日めがこれじゃあ、この先が心配になるでよ....』
『おい、おっさん!! もっと、シャキシャキ歩けよ!!.....』

” 今日の出会い”(No.475)2017/01/09

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * アカハラ 八態









      * シロハラ 二態



     * セグロセキレイ 六題



           *
    


           *



       * コゲラ 二態



      * ジョウビタキ 二題



     * アオジ & メジロ


        * トビ 二態



★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク


  あれっ?......
  今のは”トんビ”の声?......
  ????.....
  もしかして..... 

  今の鳴き声はお前さんかい!!?.....


『あっちゃー!!......』
『バレたか......』
  ”あっちゃー!!”じゃねえよ、まったく!!.....
  オオタカの鳴き真似はするし、ノスリの鳴き真似はするわで、ほんで、今   日は”トんビ”の鳴き真似ときたかいな?.....
  そう言えば、今日は川原で”トんビ”のやつ、さかんにピーヒョロ、ピーヒ   ョロ鳴いていたのう....
  もしかして、お前さん、あの鳴き声を聞いていて思わず真似したくなっ    てしまったのかい?.....
『?????.......』
  お前さんなあ、誰の真似をしようと、それはお前さんの勝手だけどさ、
   でも、できれば猛禽の鳴き真似だけは止めた方がいいと思うぞ.....
  わしは、常々思っていたんじゃが、いったい猛禽の鳴きまねをしてどんな   メリットがあるというのじゃよ?.....
  特に、お前さんはオオタカの鳴き真似が得意のようだが、オオタカの鳴き   真似なんかして、オオタカに逆襲されてしまったら元も子もなくなって   しまうじゃないか?.....
  現に、わしはお前さんの仲間がオオタカに襲われたと思われる現場に何回   も遭遇しておるでよ......
  だからさあ、悪いことは言わんから、猛禽の鳴き真似をするのは金輪際止   めなさいって!!.....
『おっさん、ご忠告、ありがとう!!.....』
『でもね、おっさん、おっさんのご忠告はとってもありがたいのだけど、これ ばっかりは生まれつきの性分だから、自分の力ではどうにもならんのです  よ....』
『猛禽類の声を聞くと、何故だかわからないのだけど ついつい真似せずには  いられなくなってしまってね....』
『決しておっさんを騙そうと思って真似しているわけじゃないんだよ.....』
『本当はおっさんの愚痴でも真似して喋っていられれば、それが一番面白いと 思うのだけど、現実はなかなかそういうわけにもいかなくてさ.....』
『そこが人間と大きく違うところだよね.....』
『おらっち鳥族はどんなに頑張っても本能から逸脱することができないのだ  よ.....』
『本能が命じれば、それに従わざるを得ない宿命なのです.....』
『そういう意味では、おらっち鳥族は人間のような自由がないということなの かもしれません、悲しいけど.........』
  そう言われてしまえば、人間だって本当に自由があるのかどうか疑わしい   がのう.....
  何だか、哲学めいた話になってきてしまったが、まあ、とにかく猛禽には   くれぐれも気をつけてな.....
  わしとても、猛禽に鳥さんが襲われた現場で、お前さん達のトレードマー   クである、あの美しい青い羽を見つけるのは辛いものがあるからのう.....
『おっさん、わかったよ。心配してくれてありがとう!!.....』

” 今日の出会い”(No.476)2017/01/12

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

       * アオゲラ 五態






      * アカゲラ 二態



       * ヒバリ 二題



★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク



『ヤブツバキか......』
『いつ見てもしみじみとして風情のある花だ.......』



『おやっ? こっちにも咲いてるぞ......』
『でも、こっちの花はどこかツバキとは違うな......』
『そうか、こっちはツバキではなくサザンカだよ!!.....』
『これがあの有名な”赤く咲いても冬の花” ”運命かなしい冬の花” ”二人咲い ても冬の花”ってやつだな.....』



『ありゃ? 下に葉っぱが落ちてるぞ!!.....』


『ほんとだ.....』
『大きいのと小さいのがあるな......』


『あれって、もしかしてヤブツバキとサザンカの葉っぱじゃないかし     ら?......』
『そうだよ、きっとそうだよ!!.....』


『おっさん、どうなの?.....』
『あの葉っぱって、ヤブツバキとサザンカの葉っぱなの?.....』
  その通りじゃよ......
  あの四枚の葉っぱは、確かにヤブツバキとサザンカの葉っぱじゃよ....


『ふ〜ん.....』
『どっちがどうなんだろう?......』


『花はよく見ているけど、葉っぱは注意して見たことがないからなあ....』
『さあて、どっちがどうなんだろう?....』
『オレ的には、大きい方がヤブツバキのような気がするけどな.....』


『おっさん、ヤブツバキとサザンカを見分けるいい方法ってないかい?.....』
  ”ヤブツバキとサザンカを見分けるいい方法”か?......
  そうじゃのう.....
  まあ、いくつかあるが.....
  そうだ、いい方法があるぞ!!......
『どんな方法?.....』
  先ず、両方の葉っぱをお日様に向けて透かしてみるのじゃよ.....
  そして、両方の葉っぱを見比べてみて、葉脈がはっきりと白く浮き出てい   る方があれば、そいつがヤブツバキじゃよ!!.....
  サザンカは光の通し具合も悪いし葉脈もほとんど見えないからすぐ区別が   できると思うぞ......
『ふ〜ん....』
『葉っぱをお日様に透かしてみるのか.......』
『なるほどね....』
『いいこと聞いたよ!!....』
『今度試してみるね!!......』

” 今日の出会い”(No.477)2017/01/14

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

       * イカル 五態






           *

<ミヤマホオジロ>

<ルリビタキ>

<交戦中のセグロセキレイ(左)とイソシギ(右)>

★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク


『おやっ?......』
『あの二人連れは、もしかして、おっさんと、そのお連れさん?......』


『えっ?....』
『今、”おっさん”って言った?......』
『この寒さの中を 今日も 出かけて来たの?.....』
『あの人、ほんまにバッカじゃないの!!?......』


『まったく、この寒風の中をご苦労なこったい......』
『第一 こんな冷気に晒されていたら、体中の血管が縮みあがって、脳味噌に酸  素が行かなくなってしまうだんべがな.....』
『もっとも、あのおっさんは、年がら年中酸欠状態で、常に頭がぼーっとして いるから、今更少しくらい酸素が欠乏しても関係ないか.....』


『それにしても、今日の風はほんとに冷たいよ....』
『そういえば、少し前に風花が舞ったな.....』
『寒いはずだよ.....』
『多分、気温は1℃前後だろうな.....』
『予報によれば、今日は北の方は大雪らしい......』
『雪雲が、ほら、すぐそばの山までかかってきているよ....』
『赤城山なんか吹雪で全然見えやしない......』
『こういう寒い日は おっさんも、凍死しないうちに早く引き揚げた方が身のた めだと思うけどなあ....』
『もっとも、人間の世界では、昔から阿呆に付ける薬はないといわれているか ら、今更何言っても聞く耳はもたないだろけどよ....』
『ま、”親心”ならぬ”鳥心”といったところだね.....』

” 今日の出会い”(No.478)2017/01/18

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

       * 出会いの広場









★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク



『きれいだなあ!!.....』
『今日の赤城には、雲一つかかってないよ!!.....』


『ほんとにきれいだこと!!.....』
『雪の積もった日の赤城山って、いつにも増して素敵だわ!!.....』


『雪の赤城は、美しいだけではなく、存在感も格段に増すなあ!!....』
『やっぱり赤城はいい山だ!!.....』



『おやっ?......』
『あの白い山は、どこの山だろう?.....』


『ううんと.......』
『あれは、確か、袈裟丸山とか いわなかったかなあ?......』


『袈裟丸山?.....』
『そう言われてみれば、確かに......』
『そうよ、あれは、袈裟丸山だわ!!.....』


『袈裟丸山か.......』
『懐かしいなあ.......』
『あそこにおっちゃんが最後に登ったのはいつだったかしら?......』
『あの頃は、おっちゃんもまだまだ若かったのになあ.....』
『”歳月は人を待たず”か......』

” 今日の出会い”(No.479)2017/01/20

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

       * ”赤” と ”白”





          *





       * ”黄” と ”黒”




           *




     * ベニマシコ 二態



      * イカルチドリ 六題







★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク



『ユーカリの木か........』
『随分と大きくなったもんだなあ......』


『ほんとに大きくなったなあ.....』
『おらっちの知らないうちに いつの間にか こんな大木になってしまって.....』
『こんなオーストラリア原産の木を いったい、どこの誰が植えたのかし    ら?......』


『ここの公園が出来た時に植樹されたものだとすると、もう かれこれ30年近 くは経つだろうなあ.....』



『ところで、おらっち、今まで全然気が付かなかったんだけどさあ、ユーカリ の木って、よく見ると 幹の表面があんなふうにマダラ模様になってたんだ  ね.....』


『ほんとだ.....』
『まるで、ナツツバキの幹のようだ......』
『おらっちもぜんぜん気が付かなかったよ!!....』


『おっちゃん、ユーカリって、何で幹の表面があんなふうにマダラ模様になる の?......』
  ”マダラ模様”?.....
  おお、木肌のことじゃな.....
  それはのう.....
  幹の表面の皮が剥がれてしまうからじゃよ.....
『”皮が剥がれる”?......』
  そうじゃ.....
  ユーカリやナツツバキは、葉っぱだけではなく、幹でも光合成を行ってい   るんじゃよ.....
  だから、もしも、皮が剥がれることなく、どんどん厚みを増してしまった   ら、光が葉緑体のある層まで届かなくなってしまうじゃろう.....
  そうすると、どうなる?.....
『光合成はできなくなってしまう......』
  その通りじゃ!!....
  だから、ユーカリはいつでも光が葉緑体のある層まで届くように、自分か   ら皮を削ぎ落とし、調節しているってわけじゃよ.....
『ふ〜ん.....』
『ユーカリって、大したもんだね.....』
  そうじゃのう.....
  ところで、ユーカリといえば、葉っぱがコアラの餌になるということで有   名だが、オーストラリアにはユーカリの仲間は数百種類あって、そのう  ちコアラの餌になる種類はわずか12種類くらいだといわれておるんじゃ    が、お前さん、そのことを知っていたかい?.........
『12種類!!?.....』
『たったのそれだけ?....』
  そうじゃがな.....
『コアラって、ユーカリなら、全部食べるのかと思っていたけど、そうじゃな かったんだ....』
  そうなんじゃよ.....
『ふ〜ん.....』
『おらっち、今までそんなこと考えもしなかったよ.....』 
『今日は、おっちゃんの話を聞いて ちっとだけ勉強になったよ....』
『おっちゃん、Thank youね!!.....』
  いやいや どういたしまして.....

” 今日の出会い”(No.480)2017/01/21

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

        * キジ 三態




     * ミヤマホオジロ 三態




      * アカハラ 五態






★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク


『ありゃりゃ?......』
『あの長靴姿は.......』
『あれは まさしく おっさんだよ!!.....』


『いくら何でも この強風では出て来ないと思ったけど、やっぱり今日も出かけ て来たんだ.....』
『あの人、間違いなく”キ”印だよ!!....』


『お〜い、おっさ〜ん!!.....』
  ううん?.....
  今、誰か、わしを呼んだかな?.....
『お〜い、おっさ〜ん!!こっちだよ、こっち〜!!.....』
  ううん?.....
  あんれまあ、そこにいるのは いつものシロハラ君じゃないか!!.....
  あんまり暗い所にいたので見えなかったよ......
『まったく、おっさんたら、目が悪いんだから!!.....』
『そんな目玉でよく鳥の写真なんか撮れるもんだね.....』
  何じゃと!!?.....
  言ってくれるじゃないか!!.....
  それでは聞くが、そういうお前さん、視力はどのくらいあるんじゃい?.....
『まあ、大雑把に見積もっても、ふつうの人間さんの5倍から7倍はあるだろう な.....』
  5倍から7倍!!?.....
  ということは、ふつうの人間さんの視力が1.2だとすると、お前さんの視   力は6.0から8.4もあるということか!!?....
  ギョギョギョ!!.....
  どうりで、すぐ見つかってしまう筈じゃのう.....
『その通りです!!.....』
『おっさんが、いくら、そ〜っと近づいて来たって、もうとっくの昔から感づ いているんだから!!....』
『でもね、おっさん、そのくらいでおったまげていちゃダメなんだよ!!....』
『ワシ・タカさんのお仲間なんか、1600メートル上空からでも獲物を見つけ てしまうんだから.....』
  ひぇ〜!!......


『おやっ?....』
『今日の話題は、いつもの”植物学”じゃないわね....』
『おっちゃんも、ここにきて いよいよ”鳥類学”にchangeかな?.....』
『そういえば、おっちゃんのもともとの本命は”鳥類”だものね....』
『だとすると、これから、あたし達も、おっちゃんにいろいろなことを教えて あげなくちゃ!!....』

” 今日の出会い”(No.481)2017/01/23

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

* ”白”と”黄色”と”黒”が織りなす水辺のファンタジー



        
          






           




★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク


お〜い、そこからスカイツリーは見えるかいのう!!?.....


『スカイツリー?.....』
『あんれまあ、誰かと思ったら、おっちゃんじゃないか!!.....』


『お〜い、おっちゃ〜ん!!.....』
『今日も風が強いから、吹き飛ばされないように気を付けろよ〜!!.....』
  いつも心配してくれて ありがとよ〜!!.....
  でもなあ、この程度の風くらいでは、いくら歳を取ったといっても わしは   まだまだ大丈夫じゃからよ!!.....
『わかった〜!!.....』
  ところで、お前さん、さっきから何かを眺めていたようじゃが、お前さん   達の目って、いったいどのくらいの範囲を見渡せるのじゃ?......
『う〜ん.....』
『今まで、そんなこと考えてもみなかったけど、”片眼視”の範囲は人間に比べ たら はるかに広い範囲を見渡せることができるよ......』
『だって、あたし達のような小鳥は、人間と違って、目が頭の両サイドに付い  ているんだもの.....』
『でもね、残念なことに、”両眼視”の範囲は人間やフクロウさんには とてもか   なわないの.....』
『あたい達が両眼視できるのは、せいぜい前方のごく狭い範囲だけなのよ.....』
  ふ〜ん.....
  両眼視の範囲がそんなんじゃ、不便じゃないのかい?.....
『まあ、不便と言われれば不便かもしれないけど.....』
『でもね、あたい達は、人間みたいに あれをやったり、これをやったりという ことがないので、餌を啄む時だけ立体視ができればいいのよ.....』
『それより、片目でもいいから、できるだけ広範囲を見渡して、少しでも早く 敵の存在をキャッチした方が、生きる上ではとても大事なの.....』
『たとえば、おっちゃんがすぐそばに近づいてきても、それと分からず逃げる のが遅れてしまったら、捕まって焼き鳥にされて食われてしまうでしょ.....』
『そうなったら、元も子もないものね....』
  なるほどね.....
  ”食”よりも先ずは”身の安全”の確保か......
  自然の中で生きていくということは、やはりそれなりの厳しさがあるとい   うことじゃのう.....

” 今日の出会い”(No.482)2017/01/24

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

       * アオジ 三題




      * ジョウビタキ 二態



      * カシラダカ 五題






    * シロハラ と アカハラ



           *

<シメ>

<イカルチドリ>

<エナガ>

<ベニマシコ>

★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク



『うわあ!!かっこいい!!.....』
『あたいも一度でいいから、あんなふうに風に乗って飛んでみたいなあ.....』


『自分で飛んでいる時は、わからないけど、こうやって下から他の奴が飛んで るのを見ると、けっこう目が回るもんだな.....』



『ありゃ?......』
『あいつ、おらっちを睨んでいるけど、あんな上の方から ここが見えるんだべ か?.....』


『”見えるんだべか?”って......』
『あいつ、きのう、おっちゃん達が鳥さんの目の話をしていたのを聞いていな かったのかね?......』
『もっとも、あんなに年がら年中木をつついていたら、とても他人の話なんぞ 聞くどころじゃないだろうけどな......』


『おっちゃん、面倒だと思うけど、もう一度 猛禽さん達の目について、ゲラ公 に話してやってくれないかい.....』
  何じゃと?.....
  わしにそんなことを喋らせる気か?.....
  お前さんは、鳥なんだから、わしより余程その方面の知識があるじゃろう  に.....
『まあ、いいから いいから.......』
  そんじゃ、わしがお前さん達から教わったことを簡単に話すから、お前さ   んもよく聞いていておくれな....
『わかったよ、おっちゃん!!.....』
  そんじゃ、この前 話題になっていたことの幾つかをもう一度簡単にまとめ   るぞ!!.....
  まず、視力だが、ワシタカ類は、スズメなどの一般鳥類より更に優れてお   り、人間の8〜10倍はあるだろうといわれておる.....
『その通り!!....』
  おまけに、櫛状体という一種の増幅器が眼球底部にそなわっているので、   カメラのズームと同じようなはたらきをしている可能性があるらしい...
『凄いよね〜!!.....』
  また、昨日も話題になっていた、両眼視、片眼視の観点からみると、ワシ   タカ類の目の位置は、ちょうどスズメなどの一般鳥類とフクロウの中間   的な位置にあるので、両眼視できる範囲はフクロウや人間ほどではない   が、一般鳥類に比べればずっと広い。
  これは、考えてみれば当然のことで、ワシタカ類は動いている動物や鳥を   標的にしているわけだから、正確な距離感・立体感を把握できなけれ    ば、獲物を捕らえるどころではなくなってしまうわけじゃ.....
『そうだよね.... ここが、スズメなどの鳥さん達と大きく異なるところだよ.』
『スズメは一粒の種を啄めるだけの範囲で両眼視ができればいいんだもの   ね...』
  要するに、ワシタカ類は動き回っている獲物を捕食するために動態視力も   普通の視力もずば抜けて発達しておるってことじゃよのう.....
『そういうことだよね.....』
『おらっちには、とても考えられない超能力だよ!!.....』
  それは、わし等人間とて同じことじゃ......
  悔しいが、我々人間の目玉の機能は、ワシタカ類の足元にも及ばないとい   うことになるわけじゃのう.....

  ところで、ゲラ公のやつ、話をちゃんと聞いていたかいのう?..... 
『あら、おっちゃん、気が付かなかったの?.....』
『おっちゃんが喋り初めて、一分も経たないうちに飛んで行ってしまった   よ.....』
  何じゃと!!?.....

★ 今日の ”おまけ”

    * カシラダカの”隠し絵” 
   

” 今日の出会い”(No.483)2017/01/25

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * イカル 三態




       * アトリ 三態




           * 

<カシラダカ>

<メジロ>

<ウグイス>

<ジョウビタキ>

<コゲラ>

<アオジ>

★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク


『あれっ?.....』
『おっちゃんが何か言ってるぞ.......』
『何言ってるだべ?.....』
『風が強くて聞き取れないなあ....』


『お〜い、おっちゃん!!.....』
『おっちゃんの声がよく聞こえないから、これから 下に降りておっちゃんの側 に行くから、そこで待っててね!!....』


『お〜い、おっちゃん、こっち、こっち!!.....』


『で、さあ、さっきの続きなんだけど、おっちゃんがさっき喋っていたことを もう一度言ってくれない?.....』
  あんなあ、お前さんに一つ聞きたいことがあったのじゃよ......
『おらっちに”聞きたいこと”?....』
  そうじゃがな.....
  じつはのう、前々から、聞こう聞こうと思っていたことなんじゃが、お前   さん達 小鳥が時々やる、首を右にかしげたり左にかしげたりする あの   可愛らしい仕草があるじゃろう.....あれは一体どういうつもりでやってい     るのか知りたいのじゃよ?.....
『”首を右にかしげたり左にかしげたりする あの可愛らしい仕草”?.....』
『ああ、あの動作のことね......』
  もしかして、わしが観察しているのを知って、ポーズでもとっているのか   のう?.....


『はあ???......』
『おっちゃん、何言ってるのよ!!?.....』
『今更おっちゃんの前でポーズ取ってどうするのよ!!?.....』
『何の意味もないじゃん!!....』
  まあ、それはそうだけどね......
『あのねえ、あの仕草は、おらっち鳥達には欠かすことの出来ない独特の動作 なんだよ....』
”鳥達に欠かすことの出来ない独特の動作”?.....
『そうなんだよ.....』
『おらっち鳥族はね、人間と違って、右目で得た情報は左脳だけに、左目で得 た情報は右脳だけにしか伝わらないのだよ.....』
『これは、どういうことを意味するかというと、例えば、おらっちが最初に左目でリンゴを見たとするよ。すると、その情報は右脳に伝わり右脳に蓄えられるよね。で、しばらくしてから、今度は右目で同じリンゴを見たとしたら、その情報は左脳に伝わるのだけど、左脳には前に見たリンゴの情報が蓄えられていないので、今見ているリンゴが左目で見た時のリンゴと同じ物だという認識ができなくなってしまうわけよ....』
  ふ〜ん、そいつは、困るだろうな.....
『うん....』
『だから、おらっち鳥たちは、両方の脳に同じ情報が蓄えられるように絶えず 右を向いたり左を向いたりして情報をインプットしているってわけさ.....』
『それが、人間様のいうところの”首を右にかしげたり左にかしげたりする あ の可愛らしい仕草”ってことになるわけなんだよね.....』
  ふ〜ん、そういうことだったのか.....
『この点、人間はいいよね。だって、人間の左右の視神経は頭の中で交差して いるから、情報が右目から入っても、左目から入っても情報は必ず右脳左脳 の両方に伝わるようになっているんだもの.....』
『でも、もし、人間もおらっち鳥達と同じ神経系をしていたら面白いだろう  な......』
『おっちゃんが、モノを確認するために、首を左にかしげたり、右にかしげた りしている場面を想像したら、もうそれだけで、思わずふきだしてしまいそ うだよ.....』
  何じゃと!!?......