” 今日の出会い”(No.158)2014/03/17

★ 今日の景色です........

              (マガンとガチョウの愛の水辺)



★ ” 独りぼっちになってしまった可哀想な マガン.........”
マガンの行動がどうもおかしい..........そう感じたのが前々回の観察の時だ。上空に舞い上がったマガンは、今までに見たこともないほど広範囲を飛び回り、遥か上流の岸辺近くの浅瀬に着水した。通常ならば、マガンが着水すれば、必ずその近くにガチョウが待っていた。ところが、その時は、マガンが着水した付近をいくら探しても、どこにもガチョウの姿が見当たらない。変だな〜....と思いつつもあまり深く考えることもなく、その場を後にした。
そして、前回........
この時もマガンだけでガチョウの姿はどこにも見当たらなかった。
そして、今日........
驚いたことに、今日のマガンは、ガチョウどころかコガモなどのカモ類といっしょに水面を泳いでいるではないか!!.......
おまけに対岸の物陰に身を隠すような行動さえとっている。
こんなマガンの単独行動は、今まで見たことがない。
これまでのマガンならば、カモがいようが、何がいようがガチョウのそばを片時も離れようとはしなかった。そのガチョウが今マガンの傍らにいないのだ!!......
これは、もうガチョウの身に何か異変が生じたと考えないわけにはいかなくなった。いったい、ガチョウの身に何が起きたのだろうか.........
ガチョウは飛ぶことができないのだから、当然のことながら、そんなに遠くに移動するはずもない。
だとすれば、動物にでも襲われたのだろうか?.........
それとも、高齢の故に病魔に侵されて、そのまま力尽きてしまったのだろうか?.......いろいろ、ケースは考えられる。
いずれにしても、ガチョウの身に何かが起きたとすれば、羽毛なり、最悪の場合は亡骸が見つかるかもしれないわけだから、徒労と思いつつもとりあえず周辺を探してみることにした。しかし、結果は予想通り証拠になるようなものは何も見つけること はできなかった........。
いったい、ガチョウは最愛のマガンを一人残してどこに消えてしまったのでしょう?........
思えば、ガチョウとマガンが恋に落ちて、相思相愛の仲になってから、早、今年で三回めの春を迎えようとしている矢先でした。
この二年間、雨の日も風の日も雪の日も片時も離れることなく過ごしてきた二人.......
この二人の愛は、春を待つことなく、ここで終止符を打つことになるのだろうか.........
鳥とはいえ、独り残されたマガンの気持ちを考えると察するに余りあるものがあります。折しも、ガンやカモ類は、すでに北帰行に備えて旅立ちの準備に 入っているところです。独り残されたマガンはこれからどんな行動をとるのでしょうか?......
これからも渡良瀬に残り続けるのだろうか?.......
それとも、生来の野生心を取り戻して、カモ達といっしょに本来の故郷である北国に帰っていくのだろうか?......
マガンがたとえ、どちらの道を選択するにせよ、独りぼっちに なってしまったマガンを最後まで温かく見守ってやりたいとは思います。
できることなら、ガチョウを再びマガンのもとに戻してやりたい.......





★ 在りし日のガチョウとマガンです........
 


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