” 今日の出会い”(No.332)2015/09/10

★ 今日の ”風景画”


★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク


『こうして上から眺めてみると、今日の渡良瀬は結構増水したもんじゃの   う......』
『そういえば、茨城では昨夜の豪雨で鬼怒川の堤防が決壊したそうじゃが....』
『鬼怒川は規模からいうと渡良瀬川と同じくらい大きな川じゃて、これが決壊 したら、それはどえらいこっちゃぞ!!......』
『さっき、土手の向こうからNHKのニュースが聞こえてきたんじゃが、それに よると、何でも土手の一部が決壊して、濁流が住宅街に流れ込み、かなりの 人が家に取り残されたりして、救出を待っているとか.....』
『いや〜、恐ろしい、恐ろしい!!.....』
『ま、この辺の渡良瀬が決壊することは 先ずないと思うが、最近の狂った天候    だといつ何が起きるかわからんからのう......』
『わしは鳥だから、川が増水しようが、堤防が決壊しようが、どこにでもすぐ に避難が出来るが、人間は空を飛ぶことができんから、そうはいくまいじゃ て.....』
『人間ごときちっぽけな生き物は、濁流が押し寄せてきたら、それこそ ひとた       まりもないわな.....』
『おお、哀れなるかな、人間共め!!.....』
 ところで、さっきからわしは気になっていたのじゃが、対岸の黒い物体......
 ありゃあ、イノシシじゃがな!!......
 あまりにも増水したため、こっちに渡ることが出来なくなってしまったよう  じゃ.....
 あいつ、川の流れの方を向いたけど、いったい何を見ているのじゃろう?...
  ????.....
 あれっ、イノシシの前のこっち側の岸辺にいるのは、もしかして、おっさ   ん!!?.....
 そうだ、間違いない、あれは おっさんだ!!...... 
 あのイノシシは、おっさんを睨んでいるのだ!!.....
 まさか、この濁流を泳いで、此岸にいるおっさんを襲おうとしているのでは  ないじゃろうな?......
 しかし、いくらイノシシと言えども、この濁流を泳いで渡ることはできまい  に.....
 おお、やっぱり尻を向けたか......
 おっさん、よかったのう!!.....
 いくら何でも、おっさんがイノシシに襲われて血だらけになっているシーン だけは見たくないからのう......
 とにかく、諦めてくれてよかったわい....
 おっさん、もう夕方なんだから、そろそろ引き返せばいいのに.......